新型コロナの感染予防で臨時休校している中、保育園では来年4月の入園に向けて新入園児の健診や面談が始まります。新入園児や在園児が安心して過ごせるように実施していることをまとめてみました。
新型コロナウイルスについて
初めてのお子さんの入園を迎えるお父さん・お母さんは、新型コロナウイルスに過敏に反応している方もいます。
「新型インフルエンザ」や「3.11」の翌年がそうでした。
保育園で職員や父母共通の情報があるわけではないので、不安を感じるのは当然です。
そんな気持ちも受け止めつつ、保育園でとっている新型コロナウイルスの対応を伝え、安心してもらいましょう。
また、4月から保護者の方にしてもらいたい感染予防策も伝えましょう。
ここで信頼感を得ると、4月からの病気の時の保護者対応などがスムーズになります。
無理難題を言ってくる方もいます。
保育園で「できること・できないこと」はありますが、まず「聞くこと・不安を受け止めること」が大事です。(無理難題はその場で答えず、園長に伝えます。)
また、海外渡航歴など、新型コロナウイルス対策で把握している園児の情報と違い、新入園児の情報は把握していないので、面談時にていねいに説明して確認するなどしておくといいでしょう。
健診前の問診をしっかり
母子手帳などを見ながら、予防接種歴・病気や体質をつかみます。
発達や、0歳児の場合、お母さんが妊娠中の貧血なども見ます。
発達を確認把握しておくと、入園してから言葉が遅い・歩行が遅いなどの時に参考にしたり、お父さんお母さんと話すきっかけができたりします。
また、健診の時期が、2月だと2か月弱、3月だと1か月弱で4月の入園になります。
0歳児の1か月の変化は大きいので、それを想定しながら、聞き取りをしていきましょう。
計測で観察を
計測をしながら、皮膚の状態や体の動かし方なども確認しましょう。小柄大柄など月齢より気になるときは、出生時の体重や健診時の体重も確認しましょう。
健診での声がけ
入園後の定期健診では行わず、入園時はより念入りに診察しています。場合によっては健診の意図をお父さん・お母さんに伝えることもあります。
アレルギーで除去のあるお子さん
4月からの給食に間に合うように早めに聞き取りをし、書類などをお渡ししましょう。病院によっては1か月かかることもあります。
持病のあるお子さん
健診の後日に面談する場合、病気のことはもちろん保育園で生活するにあたって聞きたいことをプリントにして渡しておくと、面談がスムーズです。
聞き間違えたり、保護者の方が言い方がソフトすぎると、後で話が食い違うことがあります。
面談で話し合ったことのメモ・記録は最後に保護者に見せて確認すると、誤解なく過ごせます。
アレルギーや持病の話は、看護師一人で話を聞くのではなく、園長や担任と一緒に話を聞きましょう。
離乳食の進み具合について
前年度の4月の献立表を渡したりして、食材の進み具合を確認しましょう。早ければ早いほど、保護者の負担が少なくなります。
SIDS(突然死)予防のために
入園後、突然死予防のために、うつぶせ寝のお子さんを仰向けになおしたりしている園は健診時などできるだけ早い時期に保護者に伝えて、ご家庭でやっていてもらうと早く慣れます。
各園で行っている突然死予防策を保護者に伝えておくことが大事です。
体調が悪いお子さんを保育園でお預かりできない理由も、ここで伝えています。
慣らし保育はもう始まっている
健診や面談から、もう慣らし保育は始まっています。
看護師は全クラスのお子さんと接します。
幼児で入園するお子さんは、看護師の顔を覚えていたりします。
忙しくて目が回りそうな3月ですが、暖かく迎えて、子どももお父さん・お母さんも自分も笑顔で過ごせるようにしていきましょう!
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